事業内容

国産車の高い品質を支える、
車体溶接設備の製造を手掛ける。

自動車のボディーは、数千点もの部品を組み合わせて作られています。国産車の高い品質を実現するためには、こうしたパーツを高精度で組み合わせ、溶接していかなければなりません。そのために欠かすことのできないのが、私たち国際鉄工が設計製作している車体溶接設備です。この設備の中心となるのは、部品を固定するためのクランプをいくつも取り付けた治具(JIG)と呼ばれる「位置決め装置」。しかし、治具の周囲には溶接や部品移動用の工業用ロボット、装置を動かすための駆動装置、制御盤などが設置されるため、最終的には自動車工場の生産ラインの一部を切り出してきたような設備になります。国際鉄工では、この設備を製造するための設計から、設計図面に基づいた部品の製作、組立、検査、そして設備を動かすための制御設計からロボットティーチング、お客様生産工場への設置、調整を行っています。高い品質で世界から評価される日本の自動車。その精度を生み出し、高い生産効率を実現するために、私たちが設計製作する車体溶接設備が使われているのです。

アジア諸国への技術指導を契機に、
世界に広がるグループを形成。

戦後から高度成長期にかけて、日本の自動車製造技術は世界でもトップレベルのものとなりました。高品質な日本車は、数多くが海外に輸出されMade in Japanのブランドを確立しています。そんな中、中国や韓国などのアジア諸国から寄せられたのが「日本の技術を学びたい」という声でした。国際鉄工は、こうした要望に積極的に応じ、各国の技術者を招いたり、現地を訪れたり、自社が培ってきた車体溶接設備の設計・製造技術を指導。現在のアジア諸国での自動車製造の礎を築くことにも貢献してきました。当時、培われた信頼関係は今も息づいており、中国の合弁会社、台湾、韓国の技術提携企業からなる国際鉄工グループを形成するに至っています。

日本メーカーの海外進出に伴い、
高度な技術力を世界に展開する。

1980年代以降、日本の自動車メーカーは、製品の流通効率の向上や、貿易摩擦を解消することを目的に、生産拠点を世界へと広げていきます。しかし、世界のどこで生産するにせよ、Made in Japanの品質を維持するためには、日本の生産技術が欠かせません。そのため、私たち国際鉄工が設計製作する車体溶接設備も、海外へと輸出され、現地の工場で使用されるようになりました。これまでの輸出先はアメリカ、イギリス、スペイン、メキシコ、ロシア、ブラジル、アルゼンチン、インド、タイ、中国、インドネシア、ハンガリーなど、日本の自動車会社の工場です。また韓国、台湾、中国、インド、マレーシアの現地自動車会社に向けた設備も設計製作経験があります。今や国際鉄工の技術力は、世界で高い信頼と実績を持つまでになっています。

製品事例

CADシミュレーション

汎用・JIG & ROBOT 設備

汎用FIX・JIG

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